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<警察官採用試験>福島県警も年2回に 首都圏への人材流出阻止狙う

宮城県警が学生向けに開いたオープンキャンパス。人材確保は東北各県共通の悩みだ

 警察官の採用試験を年に複数回実施する動きが東北で相次ぐ。宮城に続き福島県警も新年度から、大卒者程度が対象の「警察官A」の試験を従来の年1回から年2回に増やす。警察官志望者が減り続ける中、警視庁など首都圏の警察に東北の人材が流出するのを食い止める狙いもある。

 宮城、福島両県警は昨年まで東北の他4県警と同一日程で年1回、7月に1次試験を実施していた。新年度からは5月と9月の2回になる。
 従来の7月実施の場合、最終合格発表は8月下旬以降となり、東北の警察官志望者の多くが併願する警視庁の8月下旬発表より遅かった。新年度からは5月試験の合格発表が7月中となる見込みだ。
 両県警は「最初に合格した警察を選ぶ例が多く、(警視庁など)他の受験先より早く合格発表すれば選ばれる可能性が高まる」(宮城)、「東北他県との併願が可能になれば、東北の警察が選ばれる余地が広がる」(福島)と、首都圏への流出を防ぐ「ダム効果」を強調する。
 人手不足で積極的な採用を続ける民間企業の動向も影響している。3月に会社説明会、6月に面接、10月に内定が解禁される現行ルールは実質的に前倒しされており、経団連はルールの年内廃止を決めている。
 両県警の試験日程の前倒しは、こうした動きに対応した面もある。福島県警は「民間企業も志望する学生を従来より取り込めるかもしれない。年2回にして受験機会を増やすことは、学生らのメリットになるはずだ」と説明する。
 両県警の「警察官A」の1次試験(1回目)は5月12日。申込期間は宮城が3月22日〜4月19日。福島は既に始まっており4月5日まで。


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2019年03月08日金曜日


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