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<キリンビール仙台工場>新「一番搾り」女性が担う 入社4年藤木さん、見本品醸造

仙台工場で製品を試飲する藤木さん

 キリンビールは4月以降、看板商品「一番搾り」を全面刷新する。その中心的な役割を担っているのが、仙台工場(仙台市宮城野区)の醸造技術員藤木真優さん(28)だ。新たな一番搾りのモデルとして飲食店などにPRする「見本品」を醸造した。入社4年目で任された大役に「仕事が認められてうれしい。多くの人に飲んでほしい」と話す。

 一番搾りは今年、発売から30年目を迎える。区切りの年の全面刷新で、麦のうまみをより感じられる味を目指した。ホップの香りを穏やかにして、麦の味わいと調和させられるかが製造課題となった。
 既存の一番搾りは毎月、品質管理のため、社内で試飲されている。味の評価が特に高かった仙台を含む3工場が見本品のコンペの対象となった。
 藤木さんは福岡県出身で九州大大学院で酵母を研究し、2015年4月にキリンビールに入社した。17年4月に仙台工場に配属され一番搾りの担当となった。
 新たな一番搾りの見本品が目標とする味は決まっているが、製造過程の細部や最終段階の調整は各工場に任された。
 藤木さんは「各工場の設備によって味が変わってしまう。見本品を完成するには仙台工場の特性を把握した上で、ホップの種類ごとに投入する量を調整するなど最適な方法で製造する必要があった」と明かす。
 コンペは18年12月、東京の本社と横浜市にある酒類技術研究所で同時に行われ、3工場がそれぞれ出品。仙台工場の見本品が全面刷新の狙いに合致すると評価された。
 仙台工場は12月中に見本品の生産を始め、今年1月中旬に完成した。現在、キリンビールの営業担当の社員らが見本品を持って全国の量販店や飲食店を回り、売り込んでいる。
 仙台工場にいるもう一人の醸造技術員も女性で、18年に全面刷新した第三のビール「のどごしストロング」と、今年の発泡酒「淡麗グリーンラベル」の見本品の製造を担当した。
 横山昌人工場長は「女性の醸造技術員が増えてきている。女性ならではの視点や感覚を生かしてビールづくりをもり立ててほしい」と期待する。


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2019年03月09日土曜日


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