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いじめ調査解明進まず 仙台・折立中自殺から2年 きょう卒業式

仙台市立中の生徒の自殺を巡る市いじめ問題専門委員会の経過

 教諭の体罰を受けた上、いじめを訴えて2017年4月に自殺した仙台市青葉区の折立中2年の男子生徒=当時(13)=は、生きていれば9日の卒業式に臨むはずだった。遺族が求める事実解明に向け、市教委の第三者機関、市いじめ問題専門委員会が諮問を受けてから間もなく1年半。20回の会合を重ねたが、答申のめどは立っていない。
 男子生徒の同級生は9日に学びやを巣立つが、同校の教頭は「卒業式で生徒に関して特別なことをする予定はない」と話す。関係者によると、遺族は卒業式に出席せず、卒業証書の発行や卒業アルバムへの掲載を望まなかったという。
 自殺からこの春で2年になる。仙台市内で相次いだ中学生の自殺と比べても調査は長引いている。いじめを訴えて自殺した泉区館中1年の男子生徒=同(12)=、泉区南中山中2年の男子生徒=同(14)=、折立中の生徒を巡るいじめ専門委の経過は表の通り。
 折立中では調査のスタートから遅れた。いじめ専門委が諮問を受けるまでの期間は館中、南中山中の2カ月に対し、折立中は5カ月だった。専門委の委員3人が次々辞任。新委員選任のほか、遺族の求めと市教委の主張がかみ合わず臨時委員選びも難航した。
 全ての委員が決まったのは諮問の3カ月後で、17年12月に実質的な調査が始まった。
 調査のペースも遅い。館中は7カ月、南中山中は11カ月で答申をまとめたが、折立中は今月11日で1年半となる。
 いじめ専門委の川端壮康委員長は7日の会合後「迅速な調査を心掛けているが、やるべきことをやるうちに時間がかかっている」と釈明した。
 長期化する調査が原因究明につながる日はいつになるのか。遺族のサポートを続ける館中の生徒の父親は「遺族は卒業式などの節目を気にするというより、しっかり調査した上での答申を望んでいる。納得できる内容にしてほしい」と期待した。


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2019年03月09日土曜日


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