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支援へ感謝 歌と踊りで「勇気を伝えたい」 七ヶ浜の町民ミュージカル きょう神奈川・鎌倉初公演

練習の総仕上げを行う出演者=7日

 宮城県七ケ浜町の七ケ浜国際村を拠点に活動する町民ミュージカルグループ「NaNa5931」が9日、東日本大震災からの復興支援が縁で交流を続ける神奈川県鎌倉市で、初めて公演する。震災をテーマにした舞台で、出演者は支援への感謝と風化を防ぐ願いを込めて本番に臨む。
 演目は「ゴーヘ(Go Ahead)」。船を前に進める時に使う地元の漁師の言葉を意味する。震災による心の傷や喪失感を抱える遺族が、カエルやフクロウなどとの触れ合いを通じ、先祖から受け継いできた地元の気質に触れ、未来を見いだす物語だ。これまでに上演を約30回重ねた。
 被災者を含め小学生から社会人までの35人が出演する。劇団四季に作品を提供している演出家の梶賀千鶴子さん(仙台市)が演出や振り付けなどを担当する。梶賀さんに指導を仰ぎ、発声や歌、踊りを練習してきた。7日夜には衣装を身に着け通し稽古をした。
 初演の2011年秋から出演する同町の専門学校生鎌田恵利加さん(19)は「鎌倉の人々に感謝や生きる力、勇気を伝えたい」と話す。梶賀さんも「残された者が前向きに生きようとする作品。あの日のことは忘れない。いかに当たり前の生活が大切か、観客に感じ取ってほしい」と語る。
 両市町の交流は、鎌倉市七里ガ浜地区の住民による被災地支援をきっかけに始まった。
 名前と海辺の風景が似ている七ケ浜町を支援しようと、11年5月に七里ガ浜発七ケ浜復興支援隊(略称・七七支援隊)を結成し、物資提供やがれき撤去を展開。現在もコミュニティー支援を続ける。両市町は14年8月にパートナーシティー提携を結び、防災面での民間連携も進める。
 公演は鎌倉市で開かれるイベント「心ひとつに」(3.11ALL鎌倉実行委員会主催)の一環。9日は両首長による防災座談会、10日は七ケ浜町など東北の被災地の物産販売もある。
 公演は9日午後5時から鎌倉芸術館で。全席自由で1000円。連絡先は七ケ浜国際村022(357)5931。


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2019年03月09日土曜日


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