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<震災8年>復興願い作った七夕飾りの折り鶴、卒業証書に 紙問屋などが再生紙で制作、卒業生に手渡す

折り鶴からできた卒業証書を手にする卒業生(写真の一部を加工しています)

 東日本大震災からの復興を祈って仙台市の小中学生が作り、2017年の仙台七夕まつりに飾り付けられた折り鶴約8万8000羽が卒業証書になって9日、泉区の七北田中など中学校3校の卒業式で卒業生に手渡された。本年度は小学校4校でも授与される。

 折り鶴の卒業証書は黄や白、オレンジ色の折り鶴を再生。クリーム地にオレンジ色をちりばめた温かみのある風合いに仕上がった。
 七北田中では200人が受け取った。小林楓(ふう)さん(15)は「震災時は小学1年。毎年折っていた折り鶴がこのような形になり、誇りに思う」と話し、千葉幸真さん(15)は「特別な卒業証書でうれしい。復興に向け、できることを探していきたい」と誓った。
 市内の全小中学生は11年度から、市教委の故郷復興プロジェクトで仙台七夕飾りの鶴を一人一つずつ折っている。
 再生紙のアイデアが生まれたのは17年8月末。復興プロジェクトで小中学生に飾り作りを指導した同市の鳴海屋紙商事の菅谷宗和社長(50)が飾りを回収中、復興支援への感謝と将来の希望をつづった短冊に目を留めた。
 「一人一人願いを込めて作った飾りを学校生活の思い出として手元に残してあげたい」と卒業証書へのリサイクルを発案。静岡県の製紙会社の協力を取り付けた。菅谷社長は「子どもたちの思いが詰まった飾りを再生できてうれしい」と目を細める。
 折り鶴の再生紙は18年4月、七北田中出身でフィギュアスケート男子の羽生結弦選手への市特別表彰にも使われた。


2019年03月10日日曜日


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