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<釜石花巻道路>釜石港利用促進に期待 広域観光ルート拡充も

 全線開通した釜石花巻道路は、東日本大震災で被災した岩手県沿岸部と製造業の集積が進む県内陸部を通行無料で結ぶ。物流や観光の活性化に地元の期待は大きい。
 釜石花巻道路と三陸沿岸道の結節点に位置し、重要港湾の釜石港を擁する釜石市は震災後、国際コンテナ定期航路の開設に力を注いできた。
 釜石港の2018年コンテナ取扱量は過去最高の7608個(20フィート換算)を記録。利用企業は前年比30社増の75社に上る。可搬式トイレを製造する花巻市の「マユミ精巧」は、プラスチック部品の輸入港を仙台から釜石に切り替えた。
 小田島(こだしま)忠芳社長は「復興支援になると考えた。利用企業には奨励金があり、これで資材調達価格の上昇分もカバーできる」と語る。
 釜石市国際港湾振興課は各地で企業向けセミナーを開催し、利用促進を呼び掛ける。中平貴之係長は「内陸部に集積する自動車関連産業の需要を取り込みたい」と今後の戦略を描く。
 花巻−釜石間の所要時間が整備前の120分から80分に短縮されたことにより、広域観光ルートの拡充にも期待が高まっている。
 花巻空港を利用する外国人観光客の周遊先は従来、中尊寺や花巻温泉など内陸部が中心だった。
 県沿岸広域振興局は「今後は沿岸部の観光資源を積極的に売り込めるようになる」と強調。釜石市が会場の一つとなるラグビーワールドカップを機に、外国人観光客の受け入れ態勢を強化する方針だ。


2019年03月10日日曜日


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