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<気仙沼震災遺構・伝承館>開館、初日は1000人が訪問 校舎に残る教訓胸に

一般公開が始まった震災遺構の気仙沼向洋高旧校舎を見学する来場者=10日午後1時40分ごろ

 宮城県気仙沼市が同市波路上瀬向に整備した「気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館」が10日、開館した。宮城県内外から集まった約1000人が、津波に遭った気仙沼向洋高の旧校舎を回りながら、震災の教訓を胸に刻んだ。
 来場者は4階建ての最上階まで浸水した南校舎や乗用車が折り重なる渡り廊下などを見学。伝承館では津波や被災者の思いを伝える映像を視聴した。
 震災当時、気仙沼市の支店に勤めていた仙台市太白区の団体職員白幡和幸さん(52)は「8年前を思い出す。仙台市の旧荒浜小よりも震災当時の生々しさが伝わってくる」と話した。
 来場者の多くは高校、大学生ら若い世代。相模原市の桜美林大4年石川峻浩さん(22)は「想像以上に高い場所まで津波が襲ってきたことを実感した」と驚いていた。
 聖光学院高(伊達市)の硬式野球部2年生約40人も訪問。岡戸克泰さん(17)は「当たり前に野球ができる幸せを改めて考えさせられた」と語った。
 伝承館で上映している階上中卒業式の映像で答辞を読んでいる梶原裕太さん(23)は、オープニングセレモニーの来賓で出席した。
 現在、建設会社の仙台市の支店に勤務する梶原さんは「答辞で読んだ『苦境があっても運命に耐え、生きていくのは使命』との言葉は今の自分の中にも生きている」と述べた。


2019年03月11日月曜日


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