宮城のニュース

愛するあなたへ涙雨 仙台で遺族ら墓参

昌照さんの墓前で父由一さん(左)ら家族が静かに手を合わせた=11日午前10時30分、宮城野区岡田の照徳寺

 東日本大震災は11日、発生から8年を迎えた。仙台市内では降りしきる雨の中、遺族らが早朝から墓参りに訪れ、津波や地震で犠牲になった家族へ鎮魂の祈りをささげた。

 宮城野区岡田の照徳寺では、近くに住む高橋由一さん(76)、ヤエさん(81)夫妻が、長男昌照さん=当時(37)=の墓前で、昌照さんの妻陽香さん(45)と共に手を合わせた。
 昌照さんは由一さん宅の近くで暮らし、一緒に人工芝の施工会社を営んでいた。消防団員として避難を呼び掛けている最中に津波に襲われたとみられる。
 由一さんは「息子は大きな支えだった。毎日忘れることはない」と思いを吐露した。
 震災後、実家がある塩釜市で暮らす陽香さんは「1歳と3歳だった子ども2人は小学3年と5年になった。これからもずっと守っていてほしい、と伝えました」と涙ぐみながら語った。
 寺周辺は津波で甚大な被害を受け、照徳寺では檀家60人以上が犠牲になった。中沢康博住職(75)は「今も無念さでいっぱいだ。しっかりと供養し、津波の怖さを次世代に伝え続けたい」と話した。
 地震が発生した午後2時46分に合わせ、被災した自治体などで追悼式や慰霊式が行われる。
 警察庁などによると、震災の死者・行方不明者(8日現在)は、宮城の1万761人を含め全国計1万8430人。震災関連死は宮城の928人を含め全国計3701人に上る。


関連ページ: 宮城 社会

2019年03月11日月曜日


先頭に戻る