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<ベガルタ>先制生かせず逆転負け 「スター軍団」神戸が貫禄

仙台−神戸 前半32分、神戸・古橋(16)に同点ゴールを許す。GKシュミット(小林一成撮影)

 東日本大震災から8年の象徴的な一戦で、仙台の厳しい現状が露呈した。個の力で上回る神戸に勝負どころで決められて逆転負け。被災地のクラブとして「ビッグクラブに立ち向かう反骨心」(渡辺監督)だけでは、スター軍団の輝きを封じることはできなかった。
 後半の入りが悔やまれる。1−1で迎えた開始早々の1分、敵陣の右サイドで蜂須賀とジャーメインのパス交換のコースがずれ、ボールを失う。すぐに裏の空いたスペースを突かれ、ゴール前に突進した元スペイン代表のビジャに、古橋の折り返しから勝ち越しゴールを決められた。
 ハーフタイムで渡辺監督は選手に「オープンな展開にならないこと」と指示したが、実際には選手間の距離が広がっていた。蜂須賀は「集中力が切れ、スイッチが入っていなかった」と悔やむ。腕利きをそろえた相手は見逃さなかった。
 全体の内容は悪くなかった。シュート数は同じ15本。守備ラインを上げてボールを奪い、ジャーメインらが積極的にゴールを狙った。ホーム初出場のシマオマテも中盤でイニエスタらを抑えてパスを供給。前半12分には先制となる来日初ゴールも奪った。奮闘が実らず、勝ち越された場面に「リスクを負うプレーは避けた方がいい」と苦言を呈する。
 「失点しても、顔を上げて再び立ち上がる姿を見せられなかったのが残念」と渡辺監督。これで開幕から3戦連続で未勝利。悲しみから復興へ向かう被災者と歩みを共にできず、ふがいない思いは選手も同じだろう。(原口靖志)


2019年03月11日月曜日


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