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<震災8年>「涙出ないほど必死」 盛岡避難者の手記 きょう出版

内陸避難者が震災発生からの日々をつづった手記集

 東日本大震災で盛岡市に避難、移住した被災者の体験をつづった手記集「残したい記録 伝えたい記憶」が11日、刊行される。復興支援に取り組む盛岡市のNPO法人「SAVE IWATE(セーブ・イワテ)」が編集した。1000部を発行し、市内の小中学校に配布する。
 岩手県沿岸や東松島市、南相馬市で被災した16人が手記を寄せた。陸前高田市出身で、みなし仮設住宅に住む佐藤典子さん(63)は「家族で乗り越えた七年」と題し、鍼灸(しんきゅう)院の経営と家庭生活の両立に奮闘した被災後の日々をつづった。
 佐藤さんは「涙が出ないほど必死で、本当にあっという間だった」と振り返り「手記集を手にした人が毎日を大事に生きるきっかけにしてほしい」と話す。
 震災の発生直後に被災地で活動したボランティアによる座談会形式の回顧録も収録した。
 セーブ・イワテ理事長の寺井良夫さん(61)は「盛岡でも震災の風化は切実に感じられ、首都圏では昔のことになっている。犠牲を無駄にしないためにも、多くの人に読んでほしい」と語る。
 震災発生から8年となる11日には午後5時10分から盛岡市のもりおか歴史文化館で手記の執筆者6人が震災体験を語る催しがある。
 A5判、64ページ。希望する盛岡市内在住の被災者には無料配布する。連絡先はセーブ・イワテ019(654)3523。


2019年03月11日月曜日


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