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須賀川住民、集会で誓い合う 藤沼ダムの悲劇 忘れない

地元住民らが祭壇に献花して手を合わせた=福島県須賀川市長沼

 東日本大震災で決壊した福島県須賀川市の藤沼ダム近くの防災公園で10日、「記憶をつなぐつどい」があった。7人が死亡し、1人が行方不明となっている8年前の被害を風化させないと、遺族や住民らが誓い合った。
 約80人が黙とうして献花した。被災した北町地区の住民を代表して保健師上杉綾乃さん(24)が「震災や決壊の記憶の風化を防ぐことが必要。後世に語り継いで防災の一助となることを願う」と述べた。
 上杉さんは当時、郡山市内の高校に通う1年生だった。「翌日の朝、自宅の悲惨な状況を目の当たりにし、衝撃的で涙も出なかった」とも語った。
 藤沼ダムは修復を終え、2017年春に農業用水の供給を再開。今月1日にはダム東側の市道約1.5キロが開通し、8年ぶりに湖畔を1周できるようになった。5月には周回するウオーキング行事が開かれる。
 湖畔の藤沼湖自然公園を管理する「おもふるハート」の深谷武雄社長(73)は取材に「湖畔を一周できるようになり、復興を実感できている。藤沼ダムを中心に地域を元気にしたい」と話した。


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2019年03月11日月曜日


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