岩手のニュース

<震災8年>風化防ぐ 宮古・田老鎮魂の祈り

震災遺構「たろう観光ホテル」の前で手をつなぎ、黙とうする地元の人たち=11日午後2時46分、宮古市田老

 東日本大震災の津波の死者・行方不明者が181人に上った宮古市田老地区では11日、降りしきる雨の中、地元住民ら45人が震災遺構「たろう観光ホテル」に集まって鎮魂の祈りをささげた。
 毎年、防潮堤の上に並んで追悼してきたが、今年は荒天で予定を変更。午後2時46分、地震発生の時刻に合わせて鎮魂のサイレンが鳴り響くと、一列に並んだ住民たちは手をつなぎ、海に向かって黙とうした。
 津波で自宅を流失した主婦高岩シゲさん(73)は「あの日を忘れたことはない。8年は長いようで短かった」と話した。
 これに先立って田老地区では10日夕、防潮堤に住民手作りの紙灯籠約320個を持ち寄って火をともす「夢あかり」もあった。
 両日の追悼行事を主催した宮古市のNPO法人「津波太郎」の理事長大棒秀一さん(67)は「今後も震災の風化防止を図りたい」と語った。


2019年03月12日火曜日


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