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<震災8年>雨の中待つ人のために 岩手、福島両県警が不明者一斉捜索

行方不明者の手掛かりを捜す釜石署員=11日午前11時ごろ、釜石市の鵜住居川河川敷

 岩手、福島両県警は11日、東日本大震災で津波被災した沿岸部で行方不明者の一斉捜索を実施した。今も大切な人の帰りを待つ家族のため、警察官は手掛かりを求めた。宮城県内は暴風・波浪警報が終日発令され、県警は命日の捜索を初めて断念した。
 釜石署は31人が釜石市や大槌町の沿岸部に展開。釜石市の鵜住居川河川敷では土を掘り起こして丁寧に遺留物を捜した。田中洋二副署長は「捜索の要望は根強くある。今後も続けたい」と話した。
 陸前高田市では、気仙川のしゅんせつで一時保管中の土砂に遺留品が埋まっている可能性があるとして、大船渡署員と民間ボランティアが協力して捜索した。
 福島県警は福島海上保安部や消防などを含め約300人を投入。骨片状の物が新地町で10点、相馬市で1点見つかった。診察券など5点も回収した。地震で決壊した須賀川市の藤沼ダム周辺も捜索した。
 宮城県警は海岸線や河川敷9カ所を計218人で捜索する計画だった。県警は「非常に残念だ。ご家族の希望に添えるよう引き続き尽力する」としている。
 警察庁によると、行方不明者は8日現在、岩手1114人、宮城1219人、福島196人。


2019年03月12日火曜日


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