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<気仙沼市魚市場>新施設2棟公開 水産物のブランド力強化

鮮度を保持できる低温売り場
密閉型の荷さばき場

 宮城県気仙沼市は12日、東日本大震災で被災した市魚市場に整備する高度衛生管理型の設備を備えた新施設2棟を報道関係者に公開した。閉鎖型の荷さばき場や県内最大規模の低温売り場も設け、気仙沼に水揚げされた水産物のブランド力の強化が期待されている。
 新しい施設は現在ある施設2棟の南側に位置する。メカジキやマグロ、サメが水揚げされる1棟2階(長さ195メートル、延べ床面積約1万7330平方メートル)は低温売り場(床面積1800平方メートル)やクッキングスタジオを備える。
 サンマが水揚げされる1棟3階(長さ135メートル、延べ床面積1万140平方メートル)には見学スペースもある。いずれもプレキャストコンクリート製で、鳥の侵入などを防ぐ密閉型の荷さばき場がある。
 衛生管理を徹底するため、これまで床に並べていた漁獲物はプラスチック製の荷台の上に置く。事業費は約180億円。大半は国の補助金を活用した。
 市魚市場は震災の津波でほぼ全壊した。震災前にあった建物4棟のうち北側の2棟を補修して使っている。当初は2017年3月の完成を予定したが、用地取得などに時間がかかり、約2年間遅れた。
 関係者の研修期間を経て、4月中の供用開始を見込む。今月16日には関係者を招いた完成式典が現地である。市水産課の昆野賢一課長は「徹底した衛生管理で、メカジキなどのブランド強化につながる。将来的には海外などへの販路拡大も期待できる」と話した。


2019年03月13日水曜日


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