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<ベガルタ>ユース時代に震災経験の道渕 古里に元気を

11日の練習で、金正也(右)と競り合う道渕

 復興途上の古里を元気づける。仙台市出身の道渕が決意を胸に地元での試合に臨む。仙台ユース所属だった2011年に東日本大震災を経験。当時のトップチームが「被災地の希望の光」を合言葉に演じた快進撃に勇気づけられた。「自分も再現したい」と気持ちを高める。
 震災から8年の11日、仙台市泉サッカー場。冷たい雨に打たれながら必死にボールを追った。仙台ユースとの練習試合では得意のドリブルで右サイドを果敢に突破し、高精度のクロスで梁勇基のゴールも演出した。
 「8年前の大変な状況を考えると、今はプロでサッカーできることに感謝したい」と思いを新たにする。
 震災で実家への被害はなかったが、チームが一時活動を停止するなど苦労を味わった。そんな中、トップチームは再開後の11年のリーグ戦で4位に入り、前年の14位から大きな飛躍した。「感動し、勇気をもらった」。努力を重ね、明大から甲府を経て今季から夢だった仙台の一員になった。
 仙台で初出場となった前節の鳥栖戦では3トップ右の吉尾と好連係で右サイドを突破を重ね、効果的なクロスも上げた。「試合を通して一定のパフォーマンスはできた」と自信を得た。
 「復興応援試合」として行われた10日の神戸とのリーグ戦は1−3で完敗。開幕3戦未勝利に沈む仲間をスタンドから見守った。「悔しさをぶつけ、結果を出す。そうすればチームの雰囲気も良くなるはず」。復興への願いをプレーに乗せ、チームも奮い立たせる。(原口靖志)


2019年03月13日水曜日


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