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「大槌復興米」好評 盛岡の食堂、開業1年

「大槌復興米」の定食を配膳する真帆さん(右)

 東日本大震災の被災地発祥の「大槌復興米」を提供する盛岡市の食堂が、開業1周年を迎えた。津波で流失した岩手県大槌町の自宅跡地から菊池妙さん(78)が見つけた「奇跡の稲」の物語を、食堂経営の長女菊池真帆さん(48)が客へ伝えている。
 食堂「Maho−ROBA(まほろば)」は昨年3月1日に開業した。真帆さんが管理栄養士の資格を生かして腕を振るう。
 店内に飾られた稲は2011年秋、大槌町の自宅跡で育っているのを妙さんが発見した3本のうちの1本だ。
 「母から電話で稲の話を聞いた時は信じられなかった」と真帆さん。泥や塩害に耐えて育った稲に不思議な力を感じたという。
 遠野市のNPO法人が種もみを採取して毎年栽培を続け、今では復興の象徴として市場にも流通するようになった。
 食堂には時折、大槌町から避難している被災者も訪れる。「やっと復興米を食べられた」と声を掛けたり、被災体験を語ったりする人もいるという。
 真帆さんは「盛岡に住む大槌町出身者として、町の名前を少しでも多くの人に知ってもらうことが私の役目」と話し「町で暮らしている人たちに思いをはせる食堂にしたい」と決意を新たにする。
 午前11時〜午後6時半。日曜と第2、4月曜は定休。連絡先はまほろば019(613)6252。


2019年03月13日水曜日


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