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<天文遺産>会津日新館天文台跡が第1号に 江戸時代建造、国内で唯一現存

日本天文遺産の第1号に認定された会津日新館天文台跡=会津若松市米代1丁目

 日本天文学会は13日、新たに設けた日本天文遺産に会津若松市の会津日新館天文台跡など2件を認定したと発表した。江戸時代に国内で10基ほどあったという天文台のうち唯一の現存で、歴史的価値の大きさが評価された。
 天文台は、1803(享和3)年完成の会津藩校「日新館」の施設としてほぼ同時期に建造されたとみられる。上底約10メートル、下底約22メートル、高さ約6.4メートルの台形の構造物で南側半分だけが現存する。
 当時は観台(かんだい)と呼ばれ、上部に上って星の観測などをしたらしい。文献が少なく不明な点は多いが、日本独自の天文学の発展を示す重要な史跡と認められた。
 会津若松市は1968年、市史跡に指定。今回の認定を機に見学しやすい周囲の環境整備に努める。室井照平市長は「藩祖保科正之が貞享暦の策定に関わるなど、会津藩は天文学が盛んだった。認定第1号は意義深く、今後も保存と活用に努めたい」と話す。
 日本天文遺産は2018年度創設で、天文学的な視点から歴史的意義のある史跡・事物を認定し、次世代に伝えるのが目的。今回は学会員の推薦25件から選考した。第1号は他に、公益財団法人冷泉家時雨亭文庫(京都市)所有の藤原定家(1162〜1241年)の日記「明月記」(国宝)が認定された。


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2019年03月14日木曜日


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