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たくましく浪江中の3人巣立つ 避難先の二本松で卒業式、在校生ゼロになり休校へ

卒業式を終えて教諭と握手をする須藤さん(右)=二本松市
卒業生が学んだ二本松市の校舎。今月末に休校となる

 東京電力福島第1原発事故に伴い、避難先の二本松市で授業を続けてきた福島県浪江町浪江中の卒業式が13日あり、3人が巣立った。同校は4月以降の在校生がゼロとなるため、今月末に休校となる。
 鴫原俊洋校長は式辞で「当たり前とは違う環境の中、誠実に勉強やスポーツに取り組んできた。これからは諦めずにたくましく生きてほしい」と激励した。
 卒業生3人は別れの言葉で「浪江中だからこそできる交流を通じてたくましくなった」などと振り返った。
 たった1人の後輩で新年度は県内の他校に転校する2年生は送辞で「先輩は手本であり心の支え。思い出を胸に春から新しい学校へ踏み出したい」と述べた。
 卒業生3人は式後、卒業証書を手に校舎前で教諭らと握手して別れを惜しんだ。須藤伶さん(14)は「ここで学んだことで友達も笑顔も増えて自信が持てるようになった」と話した。父の英司さん(42)は「休まず楽しそうに通っていた。浪江中で良かったと思う」とほほ笑んだ。
 浪江中は原発事故で臨時休業となり、2011年8月、廃校となっていた二本松市の旧針道小校舎を借りて再開。生徒数は事故時が398人、再開時が51人だった。休校に伴う式は22日に行われる。
 浪江町は昨春、なみえ創成小・中学校を開設し、町内での授業を再開させた。臨時休業中の浪江東、津島の2中学校も今月で休校となる。


2019年03月14日木曜日


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