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<震災8年>津波桜の子孫、古里へ 震災前と同じ女川駅前で植樹

津波桜から芽接ぎして育てた苗木を植える藤中事務局長(右)と須田町長

 宮城県女川町内外の有志でつくる「女川桜守(も)りの会」は14日、東日本大震災のがれきの中で花を咲かせた「津波桜」から芽接ぎした苗木を、JR女川駅前に植えた。8年を経て、震災前と同じ場所に津波桜が帰った。

 苗木は高さ約3.5メートルのソメイヨシノ1本。つぼみが膨らんだ状態で、来月には小さな花が咲く見込み。植樹した場所は町の玄関口で、住民や来町者の目に入りやすい。見頃は20年後になりそうだという。
 桜守りの会の藤中郁夫事務局長(71)は「たくさんの人が集まって花見を楽しめる場所になってほしい」と願った。植樹に立ち会った須田善明町長は「小さくてもいいので、りんとした花を咲かせてほしい」と期待を込めた。
 同会は2011年秋に津波桜から芽接ぎし、専門業者に預けて3本の苗木を育てた。1本は復興支援のお礼として兵庫県西宮市に寄贈、もう1本は女川湾沿いに20年度整備予定の観光交流エリアに植える。
 津波桜は12年5月に枯死が確認された。幹の一部で作られた「桜咲く地蔵」は、中心部のテナント型商店施設「シーパルピア女川」の一角に安置される。


2019年03月15日金曜日


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