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覚醒剤使用、二審も無罪「男性が誤飲の可能性」追認 仙台高裁

 覚せい剤取締法違反(使用)の罪に問われた東京都新宿区の無職男性(41)=本籍気仙沼市=の控訴審判決で、仙台高裁は14日、「自分の意思で覚醒剤を摂取したと言い切れない」として無罪(求刑懲役3年)を言い渡した一審山形地裁判決を支持、検察側の控訴を棄却した。
 男性は2017年3月2日に脅迫容疑で山形県警の家宅捜索を受け、同5日の尿検査で覚醒剤成分が検出された。秋山敬裁判長は「男性宅に出入りしていた者が使用済み注射器を洗浄した残り水が入ったペットボトルを、男性が家宅捜索時に誤飲した可能性がある」との地裁判断を追認した。
 男性は18年12月の控訴審公判の被告人質問で「過去の覚醒剤使用時にペットボトルの水に注射針を入れ、ポンプで水を出し入れして注射器内を洗った経験がある」と供述。検察側は微量の覚醒剤なら3日以内に体外排出されるはずだと主張したが、秋山裁判長は「尿中の覚醒剤濃度を立証していない」と退けた。
 男性は17年2月下旬〜3月2日、都内か埼玉、千葉、神奈川、茨城、愛知各県内かその周辺で覚醒剤を使用したとして起訴された。
 仙台高検の大図明次席検事は「判決内容を精査して対応を検討したい」とコメントした。


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2019年03月15日金曜日


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