宮城のニュース

<震災8年>災害時対応の教訓を共有 仙台市職員有志がイベント

防災カードゲーム「クロスロード」に挑戦する参加者

 仙台市職員の自主勉強会「Team Sendai(チーム仙台)」は16日、東日本大震災の対応に当たった市職員の体験をさまざまな形で後世に伝えるイベント「あれから8年スペシャル」を市役所で開いた。
 市職員や弁護士、NPO関係者ら約100人が参加した。チーム仙台などと共に市職員の震災体験を聞き取り、記録に残す「災害エスノグラフィー調査」を進める常葉(とこは)大(静岡県)の重川希志依、田中聡両教授が調査の概要を報告した。
 田中教授は災害時の罹災(りさい)証明発行に関し「震災の経験がない職員は右往左往するはず。他都市の災害応援に積極的に参加し、経験を積んでおく必要があるというのが、共通して得られた教訓の一つ」と説明した。
 エスノグラフィー調査で聞き取った体験の朗読、幹部職員が当時を述懐する映像の放映、本人による体験の披露もあった。「被災地の区役所職員は水も飲めないほど多忙だったが、切実な状況は全庁に共有されなかった」など、記録誌には載らない教訓が語られた。
 参加者は、市職員の体験が題材の防災カードゲーム「クロスロード」に挑戦した。災害時の行動を二択から選び、その利点や問題点をグループで話し合った。
 チーム仙台発起人の鈴木由美さん(56)は「震災対応を経験していない職員が増えている。実感を伴う伝承方法で教訓を後世につないでいきたい」と強調した。


2019年03月17日日曜日


先頭に戻る