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<J3秋田>新スタジアム整備計画、議論進まず候補地迷走 振り出しの可能性も

 秋田市に建設が検討されているサッカーJ3秋田のJ2昇格に必要な条件を満たす新スタジアム整備計画で、候補地選定を巡る議論が迷走している。これまでの協議では八橋運動公園を支持する声が多かったが、地権者で公園を管理する秋田市が同意していない。時間だけが費やされ、実現の道筋は全く見えていない。

 候補地は官庁街に隣接した八橋運動公園、手形地区の秋田大グラウンド、川尻地区にある民間企業の敷地の3カ所。
 秋田県や秋田市、秋田商工会議所などでつくる新スタジアム整備構想策定協議会が2018年5月から専門委員会で議論し、各候補地の課題や利点の調査を民間業者に依頼。報告書を今年2月、県と市に提出した。
 専門委では、アクセスや立地の良さから八橋運動公園を適地とする委員が多数を占めた。敷地の広さなどから川尻地区を推す委員が1人。秋田大を支持する委員はいなかった。
 ところが、市は昨年秋の専門委で「幅広い市民の利用に提供するという目的を損ねる」と八橋運動公園への整備に同意しない考えを表明した。
 3候補地から絞り込んでいく議論にふたをするような市のスタンスに、「何のための専門委での調査なのか。候補地の選定にも関わっていながら今更」と不満を漏らす委員もいた。
 県は構想策定協議会の前身の「スタジアム整備のあり方検討委員会」で17年8月から協議を続けてきた。
 4日の県議会2月定例会予算特別委員会で、ある県議は「これだけの時間と労力を費やして結論が出ないのはスピード感に欠ける」と苦言を呈した。「市は八橋について同意しておらず、他の2カ所は落選だ。県として判断を示すべきだ」と問い詰めた。
 佐竹敬久知事は「大多数が賛成する八橋が本当に駄目か、市に確認する」と話す一方、議論の結果次第で秋田大と民間企業の敷地を候補地から外す考えも示した。「次の候補地をどう選ぶかも検討する」とも述べた。
 新年度は県と市が報告書の内容を踏まえて3候補地の課題の解決策などを協議するというが、議論は振り出しに戻る可能性もある。


2019年03月17日日曜日


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