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<ららら>産学官で「青森の酒」醸造、21日から販売 県内で採取「椿山酵母」使用

日本酒「ららら」を紹介する(左から)関社長、淑楓さん、山本准教授

 八戸高専(八戸市)や関乃井酒造(むつ市)など産学官が連携して開発した日本酒「ららら」が、21日に発売される。国の天然記念物「ツバキ自生北限地帯」として知られる椿山(青森県平内町)のツバキから採った酵母「八戸高専 椿山酵母」を使ったブランド商品第1号となる。

 椿山酵母は一般的な醸造用酵母と比べて酸味成分を多く生成するが、アルコールを作る力が弱いのが特徴。甘さと果実のようなさわやかな酸味があり、アルコール度数は低めの9度に仕上がった。女性も飲みやすく、食前酒などにも使えるという。
 プロジェクトは関乃井酒造の関勇蔵社長の長女で、八戸高専専攻科1年の関淑楓(よしか)さん(21)が2013年に入学したことがきっかけ。山本歩准教授(生物学)が準備を進め、16年に始まった。
 関乃井酒造が本州最北端の酒造会社であることから「青森県」「最北」などをキーワードに椿山に着目。文化庁などの許可を得てツバキの枝や花などを採取した。淑楓さんは研究室配属後の16年夏から開発に関わった。
 ツバキから酵母を分離し、一般的な醸造用酵母と遺伝子や成分を比較。県産業技術センター弘前工業研究所と共同でアルコール発酵の様子も比べ、使用する椿山酵母を選定した。仕込み方法を検討し、今年に入って醸造を開始した。
 八戸高専で16日に発表会があり、淑楓さんは「酒が強くない人にも味を楽しんでもらえる。低アルコール商品は関乃井になかったので、主力商品に加えていければいい」と紹介した。関社長は「娘が頑張ってきたたことを商品化できたのはうれしい」と話した。
 日本酒「ららら」は500ミリリットル入り980円(税抜き)。本年度は限定450本が下北地方の酒店などで販売される。


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2019年03月18日月曜日


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