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<文化審答申>城下町の風情伝える/寿丸屋敷店蔵、主屋(白石市)

近代豪商の風格を漂わせる寿丸屋敷の主屋

 宮城県白石市中心部の中町にたたずみ、近代和風住宅の姿を今に伝える。「寿丸(すまる)」の屋号で知られた豪商渡辺家の屋敷で、木造平屋の主屋は1921年ごろの建築。入り母屋造りに書院座敷や居間、納戸など8室、玄関脇に洋室の応接間を備える。64年に2階を増築した。
 土蔵造り2階の店蔵は切り妻屋根で明治後期に建てられた。商店街に面し、城下町の風情を漂わせる。
 99年に所有者が取り壊しを検討したが、市民の保存運動が実り、市に寄付。現在は多様な催事や「白石和紙」の展示でにぎわう。
 管理運営する白石まちづくり会社の吉見光宣社長(63)は「地域の宝として認められた意義を踏まえ、白石の観光や文化伝承にも役立てたい」と力を込める。

 国の文化審議会は18日、キトラ古墳(奈良県明日香村)の極彩色壁画など3件を国宝に指定するよう柴山昌彦文部科学相に答申した。また、旧仙台高等工業学校建築学科で集められた教育・研究資料などの美術工芸品、宮城野納豆製造所(仙台市)や寿丸屋敷店蔵(白石市)などの建造物を登録有形文化財にすることも求めた。


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2019年03月19日火曜日


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