宮城のニュース

<女川2号機>重大事故想定 フィルター付きベント装置公開

女川原発2号機の原子炉建屋に取り付けられたフィルター付きベント装置

 東北電力は19日、女川原発2号機(宮城県女川町、石巻市)の原子炉建屋に新たに取り付けるフィルター付きベント(排気)装置を報道各社に公開した。
 フィルター付きベント装置は、重大事故時に高圧となった原子炉格納容器から外に蒸気を放出する際、蒸気に含まれる放射性物質を大幅に取り除く。新規制基準では炉心溶融などで格納容器の圧力が高まり、破損するのを防ぐ対策を講じる必要がある。
 東北電は基準に基づき、2018年3月から建屋1階にそれぞれ直径約2.6メートル、高さ約6メートルの円柱状の装置3基を取り付ける工事を進めている。現在、最後の1基を設置中だ。
 装置の中には溶液や金属など三つのフィルターがあり、放射性物質の放出が約1000分の1になるという。東北電の担当者は「放射性物質を可能な限り低く抑える」と強調した。
 東京電力福島第1原発事故の教訓を踏まえ、同じ沸騰水型炉(BWR)の原発が装置を採用する。原子力規制委員会は装置に関し「(放射性物質の)希ガスも放出される副作用があり、(事故対応の)最終手段だ」と指摘している。
 東北電は20年度以降の再稼働に向け、安全対策工事を同年度中に完了させる方針。規制委による再稼働審査は終盤を迎え、同社は7月中に審査を終えたい意向を示す。


2019年03月20日水曜日


先頭に戻る