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<仙台空港>旅客チャーター便に貨物搭載実験、国際貨物需要掘り起こし 震災で取扱量減の回復へ

タイへの旅客チャーター便に積み込まれる貨物

 東日本大震災で大きく落ち込んだ貨物取扱量を回復させようと、仙台空港で20日、タイ国際航空が運航する旅客チャーター便に貨物を載せる実験が行われた。宮城県の受託事業で、通常は貨物を搭載しない旅客便を活用して東北の国際航空貨物の潜在需要を実証し、新たな定期便就航にも結び付けたいという。
 荷主は東北の自動車メーカーと研磨機メーカーの2社。20日朝に到着した同航空の旅客チャーター便に自動車部品など約1トンが積み込まれ、約2時間後にタイに向け輸出された。
 空港を運営する仙台国際空港(名取市)が実証実験への協力を呼び掛け、日本通運が荷主2社から集荷。一つの大口貨物に仕立て、同じく協力企業の日本航空が積み込みを担った。
 実証実験は24日に発着する旅客チャーター便でも行われ、輸出だけでなく輸入も実施する計画。ゴールデンウイークなどの期間に離着陸する便でも実施を検討しており、貨物需要を把握して新規就航のセールス材料にする。
 仙台国際空港貨物営業グループの伊良波長治チーム長は「仙台からの貨物搭載にはまだ伸び代があると分かり、有意義だった」と強調。日通仙台航空支店の木村慎也次長も「これまで成田空港まで1日輸送して出していた。地元仙台から輸出できるのがメリット」と説明する。
 仙台国際空港によると、仙台空港の2011年度の国際貨物取扱量は159トンで、10年度に比べ1620トン減った。被災した影響で物流が成田空港にシフトしたためで、その後も回復していない。


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2019年03月21日木曜日


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