岩手のニュース

<ほっとタイム>音楽で心の傷癒やす 陸前高田のフリースクールにウクレレ

遠藤教諭(右)からウクレレを受け取る寝占代表=15日、仙台市泉区の東北高泉キャンパス

 東日本大震災で被災した子どもの心のケアに生かしてもらおうと、仙台市の東北高音楽部の生徒らが手作りのウクレレ30本を陸前高田市のフリースクール「高田国際高等学院」に贈った。
 音楽の授業で使う楽器がないと聞いた同部顧問の遠藤昇教諭(55)が、初心者でも扱いやすいウクレレに着目。部員らがキットを組み立てた。
 遠藤教諭は、寄付された楽器を被災地の学校に贈る宮城県吹奏楽連盟の楽器バンクに関わる。震災から間もないころ、被災地で見た中学生の姿が目に焼き付いている。一つだけ残った管楽器のマウスピースを使い回して演奏していた。
 「被災した生徒らは音楽が唯一の心のよりどころだった。楽器が必要な子たちには何としても届けたい」と遠藤教諭は話す。
 スクールは、震災の影響で不登校になった子たちの受け皿になろうとNPO法人マザーリンク・ジャパン(東京)が昨年12月に設立した。「同世代が作った楽器を喜ぶはず」。法人の寝占(ねじめ)理絵代表が感謝する。
 思いやりが生む音色は、子どもたちの心にきっと染み渡ることだろう。(報道部・荘司結有)


関連ページ: 岩手 社会

2019年03月21日木曜日


先頭に戻る