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<三陸鉄道>あす開業 維持費、10年で79億円 沿線自治体 重い負担

 JR山田線の宮古−釜石間(55.4キロ)を受け継いで23日、第三セクター三陸鉄道(宮古市)のリアス線(163キロ)が開業する。保有資産が増える分、設備の維持・更新費用も今後10年間で79億円に膨らむ見通しだ。三鉄は経常赤字が慢性化しており、出資する岩手県と沿線市町村に負担が重くのしかかる。
 リアス線開業に伴って三鉄などは鉄道事業の再構築実施計画を国土交通省に提出。2028年度までの10年間計画を示した。
 計画によると、線路やトンネルの更新費は現行の南北リアス線部分を中心に29億5000万円に上る。国の補助金を充当できるが、半分は県と沿線8市町村の持ち出しとなる。
 修繕・維持管理費は約37億2000万円で、県と市町村が全額を負担する。
 釜石−宮古間の鉄路維持には、JR東日本の移管協力金30億円を切り崩す計画だ。「多いようで少ない金額」(県交通政策室)といい、6年目から県と沿線4市町の持ち出しが見込まれる。
 1984年開業の三鉄は、94年度から24年連続で経常利益の赤字が続く。年間利用客は開業年の268万9000人がピーク。2016年には、51万3000人にまで減少した。
 計画で、沿線住民や観光客の利用増に向けて6億6000万円を計上。通学定期の割引分や特別列車の企画費を県と市町村で負担する。28年度の利用客数を92万3000人と設定した。


2019年03月22日金曜日


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