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<岩手競馬>あす再開 薬物検出 究明進まず

 所属する競走馬から禁止薬物の検出が相次ぎ、レース自粛を余儀なくされた岩手競馬が、水沢競馬場(奥州市)で23日に開幕する春競馬で出直しを期す。県競馬組合(管理者・達増拓也知事)は再発防止策の強化に努めてきたが、いまだ原因解明には至っていない。
 盛岡競馬場(盛岡市)では、2月20日に競走馬の調教を再開した。県調騎会騎手部会副会長の関本淳(あつし)騎手(54)は「調整は順調。公正の確保に取り組み、迫力あるレースをファンの皆さまに届けたい」と語る。
 岩手競馬は昨年12月24日、今季5頭目となる禁止薬物の検出が判明。年末年始のレースが休止に追い込まれた。
 組合は、厩舎(きゅうしゃ)エリアに立ち入る職員や関係者の手荷物検査を導入。盛岡、水沢両競馬場の監視カメラを増設した。春競馬に出走する全約600頭には事前検査を実施する。
 公正確保は競馬事業の生命線だけに、競走馬約8600頭を抱える日本中央競馬会(JRA)は、飼料なども事前検査の対象だ。JRAの担当者は「レースを楽しんでもらうためには信頼が第一。国際的に厳格な対策を講じている」と説明する。
 60年来の競馬ファンという盛岡市の男性(83)は「待ちに待った再開。地元開催が一番盛り上がる」と春競馬開催を歓迎。別の男性(70)は「今後、禁止薬物が出ないという保証はない」と述べ、原因究明を脇に置いた見切り発車のレース再開に懸念を示した。
 春競馬は31日まで5日間の日程で計55レースが繰り広げられる。


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2019年03月22日金曜日


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