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微生物でイノシシ分解 村田に処理施設完成

竣工式後、処理施設を見学する町の関係者ら

 村田町内で有害駆除されたイノシシを微生物で分解処理する施設の竣工(しゅんこう)式が22日、同町小泉の現地であった。イノシシの捕獲頭数が近年急増し、駆除や処理に当たる町猟友会の負担を軽くするのが狙い。県によると、同様の施設の設置は県内で初めてという。

 施設は軽量鉄骨平屋で床面積約70平方メートル。町や町猟友会などでつくる町農作物有害鳥獣対策協議会が整備した。事業費は国の補助約1700万円を含め約3700万円に上る。
 駆除したイノシシをおがくずの中に入れ、温度を60度に保って水分を調節し、おがくずに含まれる常在菌で分解する。1頭の分解に1週間〜10日程度かかるという。同時に10頭前後を処理でき、町は年間300〜400頭の処理を見込む。
 町内で捕獲したイノシシの数はグラフの通り増加傾向にある。町は、山中の餌が減ってイノシシが人里に下りる機会が増えたことや、繁殖のペースに捕獲が追い付かないことが増加の原因とみる。
 駆除したイノシシはこれまで、猟友会の会員が山中や空き地に埋めていた。竣工式で佐藤英雄町長は関係者ら約60人を前に「年を追うごとに農作物の被害地域が広がっている。処理の負担を軽減することで、捕獲作業に重点的に当たってもらうことができる」と語った。


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2019年03月23日土曜日


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