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「旧門脇小の保存方法再考を」石巻の住民団体、市長に要望書提出

旧門脇小校舎の保存方法を巡る要望書を亀山市長(左)に手渡す本間さん(右から2人目)

 石巻市が東日本大震災の遺構として部分保存する方針の旧門脇小を巡り、地元住民でつくる「全体保存を要望する会」は22日、校舎の残し方について再考を促す要望書を亀山紘市長に提出した。81.4%が全体保存に賛同した独自の意向調査結果も示した。
 要望する会の本間英一さん(70)と阿部豊和さん(67)、渡辺和俊さん(67)が市長室を訪れた。本間さんは「旧門脇小周辺も状況が変わり、住民の考えも当時とは変わった。行政だけが変化に対応できず、そのまま進めようとしている」と訴え、要望書を手渡した。
 亀山市長は「伝承委員会、伝承検討会議で積み上げてきた議論が振り出しに戻るのが非常に残念」と話すと、本間さんは「振り出しではなく、より良くするための進歩だ」と反論した。
 要望内容はアンケートなどで住民、関係者の合意を確認することや、市長1人の判断ではなく再び市震災伝承委員会や市民の意見を聞くことなど4点。
 復興庁への住民合意に関する適切な説明と、全体保存にかかる費用の明示も求めた。市は検討した上で文書で回答する。
 要望する会は地元町内会長を務める本間さんらが2月5日に設立。独自アンケートで住民らに部分保存か全体保存のどちらを希望するかを尋ねた。20日現在で420人から回答があり、全体保存が342人(81.4%)で部分保存の42人(10.0%)を上回った。


2019年03月23日土曜日


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