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福島・川俣の山木屋小卒業式 在校生ゼロ 原発事故後の再開1年で休校

別れの言葉を涙ながらに述べる山木屋小の卒業生たち

 福島県川俣町の山木屋小で22日、卒業式があり、6年生5人が卒業証書を手にした。同校は東京電力福島第1原発事故後の避難を経て、昨年春に地元で授業を再開したばかり。新年度は在校生がゼロとなり、わずか1年で休校となる。
 同校は山木屋中との一貫校として再開しており、先輩の中学生3人も卒業式を見守った。斎藤仁道校長は式辞で「卒業証書はさまざまな困難に負けず、強く心と体が成長した証しだ」と児童たちをたたえた。
 卒業生5人は別れの言葉で、獅子舞発表や和太鼓演奏などに取り組んだ学校生活を振り返って「山木屋小の卒業生であることを誇りに思う」と述べた。
 終了後の取材に佐藤明奈さん(12)は「陸上大会の練習など少人数で力を合わせた。楽しい毎日だった。休校は寂しいが(再び)新しい後輩が入って地域と交流する伝統を引き継いでほしい」と目を赤くした。
 町教委はいったん休校とするが、転入を希望する児童がいた場合は新年度途中でも再開する方針。県教委によると、再開時には小学校の教員免許を持つ山木屋中の教諭を兼務させたり講師を配置するなどして対応するという。
 山木屋小は原発事故後、町内の他地区で授業を続けた。地元の山木屋地区は2017年3月末、避難指示が解除された。


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2019年03月23日土曜日


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