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<震災8年>宮城県内最後の災害公営住宅 鍵引き渡し「やっと春」

待ちわびた災害公営住宅の玄関を開ける阿部さん一家

 宮城県内最後の災害公営住宅となった東松島市柳の目西地区で24日、入居する51世帯に鍵が引き渡された。県内の災害公営住宅は2012年度から順次完成し、21市町に計画された1万5823戸全ての整備が完了。東日本大震災で住居を失った被災者の住まいの再建が大きな節目を迎えた。
 同地区の集会所であった鍵の引き渡し式には入居者ら約80人が出席。渥美巌市長は「当初計画から追加で認められた住宅のため完成が遅れ、入居を待っていた皆さまに申し訳ない。この地で仲間やコミュニティーづくりをしてほしい」とあいさつした。
 入居者を代表して東松島市川下の仮設住宅に住む無職渋谷真由美さん(59)が鍵のレプリカを受け取り、「震災から8年、仮設住宅で7年半。多くの人を見送り、やっと私にも春が来ました」と述べた。式後、入居者は鍵の引き渡し手続きを済ませ、新居に移った。
 17年12月まで仮設住宅で暮らし、現在は市営住宅に住む会社員阿部将貴さん(38)、由香さん(36)夫婦は木造2階の新居に入居。9〜16歳の3人の子どもがおり、由香さんは「末っ子はプレハブ仮設住宅の記憶ばかりで(自宅だけの)屋根がある家に憧れていた。やっと落ち着ける」と安心した表情を見せた。
 市は災害公営住宅を1101戸整備し、柳の目西地区には一戸建て100戸を建設した。空き住戸は4月にも一般募集を始める。


2019年03月25日月曜日


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