宮城のニュース

ありがとう、復興照らした聖火台 石巻で返還セレモニー、最後の点灯見届け

最後の点火が行われ、男性デュオ「ゆず」がヒット曲を披露した返還セレモニー

 旧国立競技場の解体に伴い、石巻市に貸与された1964年東京五輪の聖火台が返還されるのを前に、セレモニー「ありがとう聖火台〜感謝の集い〜」が24日、設置場所の市総合運動公園であった。約800人の市民らが来場し、東日本大震災の最大被災地を4年間見守ってきた聖火台への最後の点火を見届けた。

 市内の民間団体などでつくる聖火リレー出発地・聖火台誘致委員会が主催した。アテネ五輪陸上男子ハンマー投げ金メダリストで2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会スポーツディレクターの室伏広治氏(44)が、市内の小中学生と共に点火役を務めた。
 亀山紘市長は「復興の火、鎮魂の火は最大被災地を照らす光となり、復興へ前進する勇気を与えてくれた」とあいさつした。
 市内のスポーツ少年団に所属する小学生ら約120人も参加。稲井陸上スポーツ少年団の渥美瀬花(せな)さん(12)が代表し、組織委の森喜朗会長に「この聖火台の下で、たくさんの思い出をつくることができた」と感謝の言葉を述べた。
 森会長は聖火台が岩手、福島両県と埼玉県川口市で展示後、新国立競技場に移されることに触れ「五輪中も終わった後も、(聖火台の)親戚のような気持ちで国立競技場を訪ねてほしい」と語った。東北で被災地支援活動を続ける人気男性デュオ「ゆず」がヒット曲「栄光の架橋」を熱唱し、会場を盛り上げた。
 聖火台は震災の復興支援として14年秋に貸与された。今年4月末から5月にかけて撤去される予定。


2019年03月25日月曜日


先頭に戻る