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木造の旧母屋 曳家で存続へ 大崎・観光施設「醸室」 県道拡幅で5月にも着手

県道拡幅工事のため曳家で移設される旧母屋(中央)

 酒造店の蔵などを活用した大崎市古川にある観光施設「醸室(かむろ)」のシンボルとなっている木造の旧母屋が、県道の拡幅工事に伴い、曳家(ひきや)でセットバック(建物の後退)される。早ければ5月中にも始まる予定だ。

 市などによると、移設するのは県道と緒絶(おだえ)川に挟まれた角地にある1790(寛政2)年創業の橋平酒造店の旧母屋。3棟から成り、うち2棟は既にテナントが退き、1棟に入るラーメン店は工事に伴い一時閉店する。県道沿いの離れだった店舗は解体される。
 片側の歩道幅4メートルを確保する県道拡幅工事により、建物のセットバックと向きの変更が必要になった。一部に江戸期の部材も残る風情がある建物を生かすため、曳家工事で移した後、基礎工事を行った上で再び移動させ、建物を維持する方法が選択された。
 移転補償などによる工事費は約1億3000万円が見込まれる。5月の「古川ふじまつり」の後に工事に入り、2020年7月のリニューアル完成を目指す。
 旧母屋の移設スペースの確保で敷地内の駐車場が使えなくなるものの、南側に新たに約20台分を確保。工事中も、市観光物産センターDozoなど敷地内の既存店舗は営業を続ける。
 隣接する七日町西地区では新年度から再開発事業が始まる。醸室を運営する第三セクター「醸室」の佐々木淳一専務は「工事がハンディとならないようにしたい。周辺道路も含め新しくなる醸室に期待してほしい」と理解と協力を求める。


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2019年03月26日火曜日


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