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津波に耐えた樹木、伐採へ 繁殖力強い外来種と判明、住民が県に申し入れ 気仙沼・内湾地区

伐採されるニセアカシア

 東日本大震災の津波に耐え、住民の意向で宮城県気仙沼市内湾地区の公園に残されていたニセアカシアの木3本が伐採される見通しとなった。繁殖力が強い外来種で、住民側から「切るべきだ」との声が上がった。管理する宮城県は今夏にも伐採する計画で、代わりに植える樹木を住民と協議する。

 県によると、現存するニセアカシア3本は高さ約7〜8メートル。2000年3月にできた同市南町海岸の南町公園にあった。5本があり、塩害に強く初夏に白い花を咲かせたという。地区は津波の被害に遭ったが、いずれも流失を免れた。
 公園の復旧に向け、県は2017年夏、地元の住民団体「内湾地区復興まちづくり協議会」と協議。住民側が津波に耐えた木の保存を求め、県は要望に応じる方針を決めた。
 5本のうち2本は通行の邪魔になるため伐採。残りをそれぞれ直径5.5メートルの円形ベンチで周囲を囲む設計にして、18年5月に完成した。
 ニセアカシアは北米原産の落葉樹で繁殖力が強い。在来種の生態に影響を及ぼす可能性があり、国は適切な管理が必要な「産業管理外来種」に指定している。
 昨夏ごろ協議会で外来種を残すことに異論が出始め、最終的に伐採の方針で固まり、今月25日の会合で県に申し入れた。
 円形ベンチの整備費は1基約500万円。県はベンチを撤去せず、在来種のシャリンバイやツツジなどを代わりに植え活用する方針。協議会の菅原昭彦会長は「今後のことを考えれば、周囲に害を及ぼす可能性がある樹木は撤去してもらう必要があった」と話した。


2019年03月28日木曜日


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