宮城のニュース

禁制品をエックス線でチェック 仙台塩釜税関支署、検査センターを初公開

コンテナを積み、トンネル通路に入るトレーラー車。エックス線で異物をチェックする(写真の一部を加工しています)
画像データを解析する職員。通関手続きの迅速化にも一役買っている

 横浜税関仙台塩釜税関支署はこのほど、仙台コンテナ検査センター(仙台市宮城野区)の内部を初公開した。コンテナを開かずに異物混入の有無をチェックできる大型エックス線検査装置などで違法薬物の流入に目を光らせるとともに、円滑な物流の実現を目指している。
 検査装置は放射線管理区域に指定された長さ約100メートルのトンネル通路でコンテナにエックス線を照射し、内部の異物を覚知する仕組み。全国16の主要港に整備され、仙台港には2006年3月に導入された。
 検査対象のコンテナはトレーラー車に積まれたままトンネル通路に入る。エックス線が照射された画像データがセンター内のコンピューターに送られる。画像データは荷物の質量に応じて色分けされ、違法薬物など申告外の物品が含まれていれば、その部分に異なる色が付く。
 荷物を取り出す形の検査ではコンテナ1個当たり約1時間を要するが、検査装置では10分程度で済む。目視だけでは異物混入に気付きにくい場合も多く、迅速性と正確性の向上につながっているという。
 同支署では1日当たりコンテナ10〜30個を検査しているが、これまで違法薬物の摘発実績はない。一方、18年の全国の違法薬物摘発件数は886件と17年比で13%増えた。特にコンテナ貨物を使った密輸は大量摘発につながるケースが多く、税関当局は警戒を強めている。
 野中建司支署長は「違法薬物や拳銃などの社会悪物品の流入を防ぐと同時に、円滑な貿易を促進するため全力を尽くす」と話す。


関連ページ: 宮城 社会

2019年03月28日木曜日


先頭に戻る