秋田のニュース

<秋田おばこ農協>新組合長に小原正氏 臨時総代会未収金は減額へ

記者会見で着任のあいさつをする小原組合長=27日、秋田県大仙市

 コメの直接販売で多額の累積赤字と未収金が発生した秋田おばこ農協(秋田県大仙市)の臨時総代会が27日開かれ、組合長らの辞任に伴う新役員を選任し、新年度の事業計画を承認した。
 26人の理事と4人の監事が辞任した。新しく選ばれた理事と監事のうち、計23人は再任となった。
 新たに組合長に就いたのは26日まで秋田県美郷町議だった理事の小原正彦氏(66)。副組合長に小原圭介氏(66)、専務に今松俊氏(66)が選任された。いずれも任期は前任者の残任期間の来年6月まで。原喜孝前組合長は代表理事にとどまる。
 小原組合長は記者会見で「組合員の信頼回復が第一。その思いで組合長に手を挙げた」と述べた。
 コメの直接販売の共同計算では、2015年産米までの累積赤字は63億6600万円に膨らんだ。共同計算は組合員から委託を受けた農協が卸売業者らから販売代金を得て組合員に還元する仕組み。収支が赤字になれば組合員に請求できるが、おばこ農協は適切な精算を長年怠ってきた。
 17年度決算で赤字の一部を特別損失処理するなどして自己資本比率は6%台に急落した。本年度末は7%台に回復する見込みだが、JAバンク基準の8%を割り込んでおり経営改善が急務だ。
 第三者委員会の調査で11、12年産米の赤字計26億9000万円は当時の役員に損害賠償責任があると認定され、農協は一部に当たる2億5200万円について故人を含む57人に請求。3月27日現在での納付額は8300万円にとどまっている。
 臨時総代会では、宮城県北の米卸売販売会社との間に12億5600万円の未収金があるが、7億円に減額して交渉していることも報告された。仙北市の男性組合員(54)は「未収金が一部でも回収できるのであれば、減額も仕方ない」と話した。


関連ページ: 秋田 社会

2019年03月28日木曜日


先頭に戻る