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<七十七銀>地域の課題 共に解決/新時代に目指す地銀の姿 小林英文頭取に聞く

新たな時代の地銀について語る小林頭取=仙台市青葉区の七十七銀行

 バブル経済の崩壊で長引く不況から抜け出した後も少子高齢化が進み、地域経済が疲弊した平成は地方銀行にとって苦難の時代だった。近年は低金利で経営環境がさらに厳しくなり、IT化やキャッシュレス対応にも迫られている。改元まで1カ月余り。新たな時代に目指す地銀の姿を、七十七銀行の小林英文頭取(61)に聞いた。(聞き手は報道部・高橋一樹)

 −平成の30年をどう振り返る。
 「バブルの絶頂期からスタートして一転、景気悪化で株価も金利も大きく下がり、金融機関を取り巻く環境はどんどん厳しくなった。銀行の数もかなり減った。その中で当行は手堅く運営してきたことで、健全で優良な銀行という評価につながったと思う」
 「東日本大震災が発生した当時、総合企画部長だった。この先どうなるのかと不安になったが、地域を支えるのが地銀の使命と言い聞かせた。顧客に不安を与えないための公的資金注入など復興に向け、できることは全てやるという思いで取り組んだ」

 −新たな時代に求められる地銀の役割は。
 「人口減少と少子高齢化が進み、景気の先行き不安もあって資金需要はますます小さくなる。それでも地銀は地域から逃げることはできない。企業や個人と向き合い、あらゆる課題解決を手伝う銀行にならなければならない」
 「事業承継支援は、行員一人一人が信頼を得て息長く対応する必要がある。ニーズをつかんで行内で情報共有して知恵を集め、レベルアップしていきたい」

 −昨年6月、石巻市に次世代型店舗として蛇田支店のぞみ野出張所を設けた。
 「セミセルフ端末や遠隔相談システムを他店舗に広げられる感触を得た。店舗の統合は簡単ではない。デジタル技術を活用したり、エリアによって機能を変えたりすることで運営の効率化を進める」

 −就職先としての銀行の人気が下がっている。
 「さまざまな事業者に会い、話し、教え合い、地域と共に成長する仕事に面白さは必ずある。時代を切り開くという気持ちで銀行に入ってきてほしい」


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2019年03月29日金曜日


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