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<セッコク>松島町の町花 被災乗り越え新培養施設が開所

完成した施設の培養室

 宮城県松島町の町花セッコクを栽培する培養施設が同町の松島東部地域交流センター地内に完成し、28日に現地で開所式があった。東日本大震災で旧施設が傾き、仮設施設に移った後も環境は不十分だった。出席者は開所を心から祝った。
 「町石斛(せっこく)培養施設」は旧松島四小プール更衣室を改修。木造平屋約100平方メートルのほぼ半分を使い、培養室と休憩室を設けた。バイオテクノロジーを使って種から育てるため、発芽や殺菌に使う機器や空調設備を整えた。
 事業費は354万円。全国のNTTドコモグループの社員有志らによる被災地支援の「NTTドコモグループ東北応援社員募金」が大半を寄付した。
 開所式で桜井公一町長は寄付に感謝し「セッコクは町民にとって大切な花。施設で培養し、多くの方々に買ってもらい広めたい」とあいさつ。NTTドコモCS東北(仙台市)の蘇田明彦常務取締役や住民らとテープカットをした。
 セッコクはラン科で日本古来の希少種。町は1992年に松島農協(現・仙台農協松島支店)と育成施設「愛・らんど松島」を設けて町の瑞巌寺のセッコクを増殖栽培してきたが、震災で施設が使えなくなった。
 2012年に手樽地域交流センター地内の仮設施設で栽培を再開したが、温度管理が難しく細菌が混入するなど不安定な栽培を強いられてきた。


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2019年03月29日金曜日


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