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鳴子漆器の技次代に 大崎・地域おこし隊員2人が職人修業終え独立へ

鳴子漆器の工人として独立する広沢さん(左)と佐藤さん

 国指定伝統的工芸品の鳴子漆器の後継者を目指し、2016年9月から修業を続けてきた大崎市の地域おこし協力隊員2人が退任した。伝統ある技術を次代に継承しようと市外から挑んだ青年たちは新年度、それぞれ市内に工房を構えて独立する。

 隊員は埼玉県狭山市出身の広沢明彦さん(38)と、仙台市出身の佐藤匠太さん(36)。鳴子漆器工人の佐藤建夫さん(67)の下で、箸やおわんの漆塗りといった基本的な技術を学んだ。
 退任式が27日、市役所であり、広沢さんは「技術や歴史を知るほど、鳴子漆器は後世に残さないといけないと再認識した」と述べた。佐藤さんは「手取り足取り指導を受けた建夫先生に、いずれ恩返しできるようになりたい」と語った。
 350年以上の歴史がある鳴子漆器も後継者不足により、活動を続ける塗師は中山平地区の建夫さんと川渡地区の小野寺公夫さん(75)だけになっていた。
 4月以降、広沢さんが岩出山地区で「うるしの虎造」、佐藤さんは鳴子温泉地区で「ヤマミチ舎」の屋号をそれぞれ掲げ、創作活動や展示、販売を始める。
 伊藤康志市長は「土産物の制作などで、市のPRの一翼を担ってもらった。今後はプロとして地域になくてはならない存在になってもらいたい」と激励した。


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2019年03月29日金曜日


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