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漆塗り縄文土器が出土 「際立つ装飾性、概念が変わる可能性」 福島・川俣の前田遺跡

赤や黒の漆塗りの装飾が鮮明に残る土器

 福島県教委と県文化振興財団は26日、同県川俣町の前田遺跡で、縄文時代中期後半ごろ(約4500年前)の土器などが大量に見つかったと発表した。漆塗りや模様などが特徴で、財団は「装飾性の高さが際立って残っており、縄文土器の概念が変わる可能性がある」と指摘した。
 出土したのは土器が215箱(1箱は縦60センチ、横44センチ、深さ15センチ)、石器が29箱、弓など木製品や自然遺物が80箱など。こうした同時期の木製品の出土例は全国的にも珍しく、県内では初めてという。
 このうち土器は内側などに漆が施され、赤や黒色で水玉や縦じま模様が描かれていた。木製品はおのの一部や、全国でも数例しか見つかっていない火起こし用の「火切り臼」が発見された。木の実や種もあった。
 いずれも良好な状態で、近くに河川が流れる湿潤な状態が幸いしたとみられる。漆塗りについて、財団遺跡調査部は「縄文人の装飾技術の発達がうかがえる」と評価した。
 発掘調査は昨年7〜12月、県教委の委託を受けた財団が遺跡のうち約2800平方メートルを対象に実施。平安時代の土師(はじ)器なども出土した。新年度も対象範囲を拡大して発掘を進める予定。


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2019年03月29日金曜日


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