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石巻市の佐藤副市長退任 市政運営「横断的な議論が不足」苦言呈す

退任式で見送りの職員と握手を交わす佐藤副市長(左)

 総務省から出向していた石巻市の佐藤茂宗副市長(44)が31日付で退任する。復興担当審議監を含め2年9カ月、亀山紘市長を補佐した。河北新報社の取材に対し、現在の市政運営を「市長と関係部署だけで政策が進んでいる。庁内の横断的な議論が不足している」と苦言を呈した。
 佐藤氏は2016年6月に着任。17年7月に副市長に就き、行財政改革を推進した。在職中の日々を振り返り「行革にのめり込むほど職員と対立し、亀山市長や菅原秀幸副市長とも対峙(たいじ)した。孤独な日が増えた」と苦労を口にした。
 東日本大震災の復興期間終了後の財政運営に関し、複合文化施設など新施設の維持管理費の増大、税収減、市立病院の経営状況を「三つのリスク」と表現。ソフト施策に関しても「(データなどに基づかず)市長の政策だから進めるということが目立つ。すべきかどうかの議論ができなかった」と指摘した。
 「印象に残った仕事」に全国の自治体からの派遣職員有志と業務改善を提起するプロジェクトチームをつくったことを挙げ、「市長とのランチミーティングや決裁方法の柔軟化など提言が継続して実施されていない。話を聞いただけで終えられた」と無念さをにじませた。
 キャリア官僚として「もっと国とのパイプ役として使ってほしかった」と語り、「自分も未熟だった。どう市長を補佐すればいいか勉強になった」と省みた。
 石巻の印象は「資源が豊富で可能性を秘めたまち。さまざまな人と出会えたことは財産だ」と語った。
 4月1日付で地方公務員共済組合連合会(東京)の資金運用部長に就く。


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2019年03月30日土曜日


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