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<東京パラ>谷、女子トライアスロン出場へ挑む 所属障害クラス実施決定に奮起

世界パラトライアスロンシリーズ横浜大会の女子(運動機能障害PTS4)で2連覇を果たした谷=2018年5月、横浜市

 東京パラリンピックの女子トライアスロンで出場を目指す谷真海(サントリー、気仙沼市出身)が、さらなる成長を期している。谷の所属する障害クラスが障害の程度の軽いクラスと混合で実施されることが決まり、道が開けた。「やりがいがある」。2004年アテネ大会から3大会連続で陸上走り幅跳びで出場した37歳は、意欲に満ちている。

 昨年11月、朗報が届いた。義足の谷の障害クラスPTS4は、8月に東京大会から外れるとされたが、一転PTS5の選手と交じり出場できることが決まった。「やるせない気持ちになり、体調管理も難しかった」という苦しい時期を経て、今は「やる気が湧いている」と練習に力がこもる。
 16年の競技転向後も陸上で鍛えた体幹の強さは生きている。17年世界選手権でいきなり優勝。昨年は3位に入った。現在はバイクが一番の伸びしろで、「3種目で所要時間が最も長いし、始めて最も期間が浅い。走って1分縮めるより、バイクで2分縮める方が早い」と強化に取り組む。
 待ち受ける戦いは厳しい。PTS4は義足の選手が多く、PTS5は手首から先が義手の選手が多い。陸上やスキーはポイントなどで優遇しハンディを埋める措置があるが、トライアスロンは同条件で競うため、障害の重い選手は不利。昨年の世界選手権は、PTS5も含めたタイムでは9位に相当し、表彰台まで7分近く及ばない。
 谷はランの義足をバイクに使えないか、考えている。義足の選手は通常、スイムからバイクに移る際に義足を付け、ランでまた専用の義足に付け替える必要がある。1度の付け替えによるロスは30秒と大きい。海外では義足を併用する選手が現れてきているという。「今年中に実戦で試し、できるなら来年も使いたい」。試行錯誤は続く。
 3歳の長男を育てながら、早朝などにトレーニングを積む日々。目標は高く、「出場できたら、表彰台を目指さない選手はいない」。よどみない言葉が力強い。(佐藤夏樹)


2019年03月30日土曜日


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