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新元号あす発表 私の一案、願うは平穏

 「新元号、あなたなら?」。平成に代わる元号が4月1日に発表されるのを前に、東北在住の約30人にアイデアを聞いた。東日本大震災をはじめ災害が多発した平成。被災地を中心に「和」や「安」などを使った案が多く、新時代の平穏と安全を願う声が相次いだ。
 「栄和(えいわ)」と答えたのは陸前高田市の農産物販売店員田崎仁美さん(37)。被災した古里の発展を願いつつ、「災害のない平和な時代になってほしい」との思いを込めた。
 文字では「和」を入れた人が最も多く、東京電力福島第1原発事故で福島県大熊町から会津若松市に避難している臨時職員工藤晴美さん(43)は「日和(ひより)」。「平穏を願い、子どもでもお年寄りでも読めて書ける」のが理由だ。塩釜市の自営業高橋幸三郎さん(68)も「幸和(こうわ)」を挙げ、平和な暮らしを望んだ。
 「安」を用いた人も少なくない。多賀城市の市民団体NPOゲートシティ多賀城代表の松村敬子さん(69)は「安陽(あんよう)」だ。国内外で多発する災害を背景に「安心、安全で温かな社会であってほしいという思いを表した」と話す。
 被災地再生を託して「安承(あんしょう)」を挙げた仙台市青葉区の大学院生小林大一郎さん(24)は「承るには受け入れるという意味がある。コミュニティーを再構築するには、性別や国籍などの違いを超え、多様性を受け入れたまちづくりが重要だ」と強調する。
 明るい世の中を願い「明凜(めいりん)」や「光成(こうせい)」などを挙げる人や、過去の元号との兼ね合いを意識する人も。横手市の材木店経営加賀清太郎さん(70)は明治、大正、昭和、平成の頭文字と重ならないアルファベット「K」を念頭に「建栄(けんえい)」を推す。仕事柄、「栄える時代を建設していく」との期待を込めた。
 平和な時代が続くように願う一方、むつ市の無職菊池治夫さん(64)は「元号は不要」との立場。「天皇制はいいとしても西暦で十分だ。印刷物を変えるために手間や費用がかかる」と語り、改元に伴う負担や混乱を懸念した。


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2019年03月31日日曜日


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