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<気仙沼つばきマラソン>海渡る旅情さようなら 定期船利用最後の大会

フェリーで大島に到着したランナー。今回で最後となる光景だ

 宮城県気仙沼市の大島で31日にあった第36回河北新報気仙沼つばきマラソン(河北新報社、気仙沼市など主催)は、船で島へ渡る最後の大会。気仙沼大島大橋(356メートル)が7日に開通すると同時に定期船は廃止され、海を渡る独特の旅情は味わえなくなる。多くのランナーが名残を惜しんだ。

 全国から集まった参加者の大半が30日午後と31日早朝の船を利用し、島に集まった。ランナーは船を撮影したり、室外で潮風を感じ談笑したりしていた。
 2016年から参加している兵庫県明石市職員の福石健一さん(50)はタブレット端末で船を写真に収めた。「発着場で船を待つ選手の姿は風物詩の一つだった。あの光景が見られなくなるのは寂しい」と話す。
 北上市のそば店経営佐藤実さん(51)は「最後だと思って、仲間と一緒にウミネコにお菓子を食べさせながら来た。橋がつながり便利になるが、船で来る楽しみがなくなるのはちょっと残念」と言う。
 31日午後の船内では「船で行き来するのはこれで最後だね」としみじみ話す参加者も。富山市の自営業両角勝さん(47)は「船から見える景色がきれいで大好きだった。島が近づくと、わくわくする気持ちも良かった」と振り返る。
 来年は橋の開通後、初の大会。名取市のパート佐藤由香さん(60)は「船がなくなるのは寂しいが、利便性は向上する。次は車で大島に渡りたい」と語った。


2019年04月01日月曜日


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