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「浪江式」新商品が登場 原発避難者ら中心に開発し特産化へ

「浪江式」商品を手にする三浦さん(右)と石井さん

 東京電力福島第1原発事故に伴う福島県浪江町の避難者が、国の支援を受けながら浪江産食材を使う新商品を開発した。エゴマを用いた「浪江式」調味料や、地元で「馬ブドウ」と呼ばれるノブドウのお茶で、1日に売り出す。農地の復興につなげ、町の新たな特産品化を目指す。

 開発の中心を担ったのは三浦功二さん(70)と石井絹江さん(67)。ともに自宅が帰還困難区域にあり、福島市で避難生活を送る。2人は2015年、それぞれ笹谷搾油所、石井農園を設立した。
 笹谷搾油所の商品は「浪江式無限の十辛子(とおがらし)」と「浪江式古代オリエンタルラー油」。避難指示が解除された一部地域で栽培するエゴマを原料にした。
 エゴマの搾油時に出る搾りかすが「実は宝物」との指摘を受け、十辛子は七味唐辛子の材料に混ぜた。ラー油にもブレンドして豊かな香りを持たせた。三浦さんは「町特産の浪江焼きそばの薬味にぴったり」と話す。
 石井農園は「浪江うまぶどう工房」プロジェクトを始め、「七味重(なみえ)茶」「香草うま塩」「乾燥馬ぶどう」の3種を開発。仲間らと昨年から町内でノブドウの栽培にも乗り出した。
 町では「健康にいい」と昔から実を焼酎漬けや酢漬けにしてきたという。石井さんは「帰還したお年寄りらが除染後の遊休農地で栽培することも可能だ。商品は町に新たにできる予定の道の駅で売り込みたい」と意気込む。
 十辛子やラー油、香草うま塩各680円(税別)など。浪江町の仮設商店街と郡山市のエスパルで扱う予定。連絡先は笹谷搾油所024(573)1463、石井農園024(597)8890。


2019年04月01日月曜日


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