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<気仙沼市魚市場>衛生管理徹底 新施設で水揚げ開始

新しい施設に水揚げされたメカジキを見定める仲買人=1日午前7時ごろ、宮城県気仙沼市

 東日本大震災で被災した宮城県の気仙沼市魚市場に市が整備した新しい施設で1日、水揚げが始まった。高度衛生管理型の設備を備え、より付加価値の高い水産物として出荷する。
 初めて水揚げがあったのは新しくできた2棟のうち、メカジキやサメ、マグロなどを扱う「C棟」(長さ195メートル)。初日は3隻が入港し、メカジキやモウカザメなどを水揚げした。
 密閉された荷さばき場では、衛生管理を徹底するため、これまで床に並べられた漁獲物がプラスチック製の荷台に置かれた。仲買人たちは台に乗ったメカジキやサメ類を見定めていた。
 気仙沼市の近海マグロはえ縄漁船「第37金栄丸」(119トン)は、午前0時ごろから約4時間かけてメカジキやメバチマグロなどを水揚げした。
 新施設に備わる電動式クレーンを初めて使った漁労長の佐々木長利さん(58)は「操作はそれほど難しくなかった。手作業が以前よりも少なくなり、負担は軽くなった」と話した。
 市魚市場は震災の津波でほぼ全壊。建物4棟のうち北側の2棟を補修して使っていた。先月中旬に新しい2棟ができた。もう一つの「D棟」(長さ135メートル)はサンマやサバなどを扱う。
 魚市場を運営する気仙沼漁協の斎藤徹夫組合長は「初日の船員の評判は上々だった。荷台に置く作業は手間も掛かるが、気仙沼ブランドを高め海外への販路を広げるために必要だ」と強調した。


2019年04月02日火曜日


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