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<いぎなり仙台>国分町さ行ぐべ![1]市場さながら競り熱く/石巻港 津田鮮魚店

クロソイを落札した客に食べ方を聞く郷右近さん(左)

 仙台圏の名所や食べ物、話題を取り上げるシリーズ「いぎなり仙台」を始めます。第1弾は東北一の歓楽街、国分町。記者たちが夜の街に繰り出し、気になるお店を紹介します。

 競りの始まりを告げる威勢のいい掛け声が響く。この日の朝に石巻市の石巻魚市場で水揚げされた大ぶりのクロソイとナメタガレイが披露される。
 「仕入れ値はそれぞれ5000円と9500円。半身は刺し身で食べてほしい」。競り人を務める郷右近祐輝さん(31)が魚を手に呼び掛けると、店内のあちこちから歓声が上がる。
 石巻を中心に三陸の魚介類を扱う居酒屋「石巻港 津田鮮魚店」で毎晩恒例の店内競りに参加した。どんな高級魚も100円から始まり、競り落とした魚は好きな調理法で食べられる。
 クロソイの競りが始まった。仲卸業者を模したキャップをかぶった酔客が「1000円」「2000円」などと入札額を叫ぶ。店内は市場さながらの活気と熱気に包まれていく。
 付いた値段は2800円。落札した仙台市青葉区の会社員小野寺玲奈さん(27)は「コリコリとした食感が好きで狙った。他のお客さんとの一体感があり楽しい」と興奮気味に話した。
 店は東日本大震災後の2011年12月、漁業者の販路開拓を応援しようとオープンした。庄子直人統括店長は「漁師の豪快な料理がコンセプト。石巻の魚の食べ方やおいしさを伝え、外食産業で復興に貢献したい」と語る。
 記者のほうは、目玉のナメタガレイをカップルに4500円で落札され、あえなく敗北。厚さ約3センチの刺し身や旬の生メカブのしちりん焼きに舌鼓を打ち、悔しさを紛らわせた。(高橋公彦)

[石巻港 津田鮮魚店]所在地は仙台市青葉区国分町2の7の5、仙台夜市1階。営業時間は月−土曜と祝前日が午後5時〜翌午前1時。日曜と祝日は午前0時まで。年中無休。60席。店内競りの時間は客の入りにより異なる。連絡先は022(397)6980。


2019年04月02日火曜日


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