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<楽天>14年目の銀次「東北盛り上げる」ホーム開幕白星

7回に二塁打を放ち一塁を回る銀次選手

 プロ野球東北楽天の本拠地開幕戦が2日、仙台市宮城野区の楽天生命パーク宮城で行われた。平石洋介監督から主将に指名されたのが14年目の銀次内野手(31)=岩手県普代村出身=。チームで東北出身初の主将は「重圧はあるが、チームの顔として自分らしく引っ張る」と意気込んだ。
 銀次選手はこの日、七回にチャンスを広げる二塁打を放つなどの活躍を見せた。試合後、「寒い中、たくさんのお客さんが来てくれた中で勝てた。ベンチの中ではみんなが元気に声を出していた」と勝利を喜んだ。
 凡退した打席でも、うつむかずにベンチに引き揚げた。「できるだけ弱いところを見せたくない。チームの先頭に立って、どんな時も明るくするのが大事だと思うから」
 野球人生で初の主将だ。理想のリーダー像は見当もつかなかったが、開幕前に徐々に見えてきたという。
 「全員が自立して、役割を明確にしているチームを目指したい。監督に負担を掛けないのが主将の役目」
 「だらしのない一流選手はいない」と言う。未熟だと感じた若手には私生活の面も含めて苦言を呈する。「主将になってから周囲があまり話し掛けてこなくなった」と一抹のさみしさも感じるが、「それはしょうがないこと」と嫌われ役をいとわない。
 ユニホームをまとえば戦う男も、家に帰れば5歳長男、3歳次男、1歳長女の良き父親だ。2013年に初めて日本一に輝いた時、長男は生後4カ月だった。「もう一度日本一になって、しっかりと子どもの記憶に残したい」と願う。
 「子ども好き」の銀次選手がいま、危機感を抱くのが野球人口の減少だ。「禁止されているのか、公園でキャッチボールをしている子どもたちをほとんど見なくなった」
 日本中学校体育連盟の加盟校調査による中学生の軟式野球部員は、昨年度が16万6800人と08年度比で約45%減。少子化を上回るペースで減り続けている。
 「野球の楽しさを知ってほしい。特に東北の子どもたちには」。東日本大震災で被災した太平洋沿岸の自治体で1軍の公式戦を開催する夢を温めている。「自分が動いてできることはいっぱいあると思う」。チームはもちろん、球界、東北を盛り上げる先頭に立つ覚悟だ。


2019年04月03日水曜日


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